「DXを進めたい。でも、何から手をつければいいか分からない」。中小企業の経営者から、よく聞く相談です。DXと聞くと、基幹システムの刷新や全社的なクラウド化など、100万円、200万円という投資を想像しがちですが、最初からそこまで大きく始める必要がある会社ばかりではありません。HIRAKUでは、まずこう考えます。100万円のDXを考える前に、5万円で「1つラクにできる仕事」がないかを見る。

最初に探すのは「毎回ちょっと面倒な仕事」

DXの対象を決めるとき、最初から大規模な業務分析をする必要はありません。まず探してほしいのは、現場にある「毎回ちょっと面倒」な仕事です。例えば、毎週同じ数字をExcelへ転記している。見積書を毎回ほぼ同じ内容で作っている。問い合わせを人が見て担当者へ振り分けている。日報を集めて別の表へまとめ直している。承認のたびにメールや電話で確認している。社長やベテラン社員に聞かないと進まない仕事がある。

1回あたり30分でも、それが毎週続けば年間ではかなりの時間になります。さらに、こうした作業は「単純に時間がかかる」だけではありません。転記ミスが起きる。確認が遅れる。担当者しか分からない。休んだら仕事が止まる。こうした小さな負担が、現場では積み重なっています。

5万円でも変えられる仕事はある

今は、Google Workspace、Googleフォーム、スプレッドシート、GAS、AppSheet、生成AIなどを組み合わせることで、大規模なシステムを入れなくても改善できる仕事が増えています。例えば、フォームに入力したら自動で一覧にする。申請が来たら担当者へ自動で通知する。毎月の集計を自動化する。見積に必要な情報を一つのフォームにまとめる。問い合わせ内容をAIが整理し、担当者が確認しやすくする。こうした改善であれば、業務によっては小さな予算から始めることができます。大切なのは、最初から全部を変えようとしないことです。

小さな成功が、次の改善を生む

DXが定着しない会社では、「システムを入れたけれど、結局使われていない」ということが起きます。その原因の一つは、現場が効果を実感できていないことです。一方で、「毎週1時間かかっていた作業が10分になった」「二重入力がなくなった」「確認の電話をしなくてよくなった」という変化は、とても分かりやすい。そして現場から、「これ、ほかの仕事にも使えへん?」という声が出るようになります。ここから改善は広がります。

DXは「システムを入れること」ではない

DXの目的は、新しいITツールを導入することではありません。本来の目的は、仕事をラクにすること。判断を速くすること。ミスやムダを減らすこと。人が本来やるべき仕事に時間を戻すことです。だからHIRAKUでは、システムありきでは考えません。まず現場を見て、「どこなら小さく変えられるか」を探します。そして一つ変える。効果を見る。必要なら次へ進む。この順番の方が、中小企業には合っています。

100万円の前に、まず5万円

もちろん、最終的に大きな投資が必要な会社もあります。ただ、その前に一度考えてみてください。5万円で1つラクにできる仕事はないでしょうか。その小さな改善が、「DXって、こういうことか」と会社全体が理解するきっかけになるかもしれません。

大きく始めなくてもいい。
小さく始めて、ちゃんと効かせる。

HIRAKUが考えるmini DXは、そこから始まります。

← コラム一覧に戻る